バンコクでモダンドイツ料理を満喫した翌日は、楽しみにしていたタイ料理「Nahm(ナーム)」へ。2014年の「アジアのベストレストラン50」で1位になり、その後も上位の常連というから、期待が膨らみます。
スタイリッシュなホテルの1Fに入っていました。
(ここは店内入り口前のロビー)
天井が高く広々として洒落た店内。アユタヤ時代をイメージした内装とのことですが、モダン中華なイメージです。 またしても本当にタイにいるのか不思議な感覚になります。
(ここに猫がいるのも不思議ですが)
料理はアラカルトでいろいろと注文。
(頼み過ぎ……?いえ2人で全部きれいにいただきました)
尾崎牛のカレー、チキンとかぼちゃのカレーなどのお得意のカレーはもちろん、箸休めのサラダですらも、日本では見かけないアジアの野菜やハーブがふんだんに使われていて驚きがいっぱい。たとえば、ローリエのような見ための、いかにも固そうな野菜。「これ食べれるのかなあ」と思いつつおそるおそる口に入れると、思いのほか柔らかかくて美味だったり……見た目と味にギャップのある食材も多く、好奇心くすぐられる料理の数々。
さすが世界中からお客さんが多いのでしょう、世界のワインがバランス良く揃っています。特にグラスワインはスパークリング〜デザートワインまで片面1ページ丸々あり、よりどりみどり。昼からトーニーポートをグラスで飲めるって、すごい……。あとはプロセッコのグラス/ボトルがあるところが、トレンドを押さえていてさすがだなと思いました。
ボトルリストはあまりゆっくり見ていないのですが、シャンパンの品揃えが多く、ルイロデレール、モエ(ドンペリも有り)、ペリエジュエ、クリュッグなど王道が揃っている印象。
旅先ではその土地のワインを飲みたい、と思うのですが、タイのワインは2種類のみ(1つはデザートワイン)。
そのタイワイン(辛口のほう)含め、ドイツのリースリング、ニュージーランドのピノグリ、オーストラリアの赤とエスニックに合いそうなものを4種類頼み、色々試した結果マリアージュがすばらしかったのは、トラウトとNZのピノグリ!
オイスター風のソースとボルドーブレンドのオーストラリア赤もばちっと決まってました。
そしてタイワイン「グランモンテ」のロゼはどうだったかといえば……これがとても良かったのです。唯一リストに選ばれただけのことはあります。
しかも「Sakura」という日本人好みのネーミング。
↑と思ったら「Sakuna(サクナ)」でした。咲くな……?
ピュアでフレッシュな赤い果実と、少し甘みを残したスタイルは、まさにタイ料理やカレーなどエスニックにぴったり。シラーなのでロゼの割にボディもしっかりしています。
その前日に訪れたPBワイナリー(訪問記はこちら)のロゼより個人的にはこちらの方が好みでした。グラスで頼みましたが、ボトルもリーズナブル&500mlというほどよいサイズなので、複数人ならボトルで頼んでもいいかも。
ワインLOVEな私としては、タイ料理とワインのマリアージュが色々楽しめてかなり満足!
タイ料理がガストロノミーに昇華するとこうなるのか……と目から鱗な「ナーム」初体験でした。
(2016.10.11訪問)
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