Unit6の試験がおわり心身ともにぼろぼろですが少し時間ができたので質問を頂くことが多いWSET Level3の勉強法を公開(なぜ「後悔」と変換する、PCよ)することにしました。
※2016年10月英語受験、結果は「Pass with Distinction(優)」でした。 いまはテキストも試験内容も少し変更になっているようなのでマッチしない部分もあるかもしれません。ご確認ください。
Level3受験を決めてからまずはJプレゼンスアカデミーのWSET Level 3 <アドバンスコース>講座に申込し、隔週で通いました。
2016年4月スタートでしたが実際に本腰をいれはじめたのは7月に入ってから。それまでは勉強スタイルがつかめず授業の復習+テキストの読み込みくらいしかできませんでした。
(きっと皆そうするように)Googleで「WSET Level3 勉強法」などと検索し特にこちらにブログを参考にさせてもらいました。どちらも「優」で合格されています。
・「目指せ! WSET Diploma! (第0話-13)」(アホおやぢの日々のブログ)
・「WSET Level3 Advanced 受験結果(および勉強法)」(ワインと煩悩の月明かり)
かつ自分なりの勉強法を模索した結果、落ち着いたのが以下の方法です。
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●セオリー対策
0. 試験について理解する
スクールでもガイダンスがあると思うのですが、Level3で何が求められるのかを把握しておくことは大事。とんちんかんなことを沢山書いても点数には結びつかないので…… →「Specification」読み込み
Learning Outcome(学習要項)をよく読んでグループ1(記述式で書けるレベル)/グループ2(選択問題で理解できるレベル)を意識して勉強するようにしました。
※2016年6月版のSpecificationを見るとグループ1/2の枠組みはなくなったようですが、いずれにせよどの範囲が重要で問われやすいかを把握することは大事 ※p27〜試験ガイダンスの部分もよく読む (スパークリングワイン・酒精強化ワイン・甘口ワインは労力対効果が高いので念入りにやりました)
1. WSET Level3テキストの読みこみ+ノート作成
(勉強の基本セットはコレ+PC)
英語が不自由なので英語のテキストは読み込みに時間がかかりました。単語がわからなくてイライラ……音読すると頭に残りやすいのでひたすらブツブツ……
テキストとスタディガイド(SG)はスキャンして移動中も常に見れるようにしました。 ※移動中は音読してませんよ
テキストだけ漫然と勉強していても頭に入りにくいことに気づき途中からノートづくりと平行してやりはじめました(後述)。
試験直前9月半ばになってLevel2のテキストを事務局で購入。コンパクトにまとまっていて、こんがらがってきた頭の整理に役立ちます(イラストも可愛くてツボ)。薄いのでさらっと読めますが、もっと早く購入すればよかった……とくに酒精強化ワインとスピリッツのところはフル活用しました。
セオリー対策ノートづくりは紙ベースも検討しましたが私にはPCのほうが合っていたみたい。
ワード形式で各地域の概要をまとめ、 細かい産地のstyleなどについてはエクセル形式で国毎にシートにまとめました(FortifiedとSparklingは各1シート)。その内容の精度を上げていく作業を直前までしてました。
(Climateやキーワードなどすぐ参照したいものもシートにおこしては編集……)
PCで勉強する利点はまず編集が可能なこと。そして検索機能が使えること!これが勉強にはかなり役立つのです。
例えば「diurnal(日較差)」を検索すると、「diurnal」というキーワードの入った世界中のワイン産地がヒットします。そうするとその産地やワインのスタイルに共通な点も見えてくるし(酸が保たれる、etc)、頭に入りやすいのです。
あとは「あれ何だったっけな」というときにすぐに内容にリーチできるのもストレスフリー。
ただしファイルが壊れたら終る、という危険性もあるのでバックアップは必須ですが……
→つくったノートは音読&写経などして頭に入れる。
あとは補助的にネット上の参考になる情報はEvernoteでクリップ&管理。
Evernoteはワインエキスパート取得のときにも大活躍しました。ラブ……
2. SGの例題と解答の暗記
スタディガイドの例題集は3〜4回転ほど解いて解答を暗記しました。これは時間がかかるので授業で習った範囲から早めに始めた気がします。
(PCを駆使しつつここだけ正の字で管理するという……なんと原始的な!)
まずは白紙の状態で自分で書いてみて、答え合わせ→書けなかった項目を覚えるの繰り返し 最初は全然書けないのですが、徐々に書けるようになってきます。
問題にはパターンがあるので、このパターンにはこの項目を答える、ということを押さえるようにしました。
授業中に頂いたプリントの例題と解答も同様に暗記。
こう書くと「丸暗記?!」と思うかもしれませんが、単語や文章を丸ごと覚えるという意味ではなく、どういう内容を書けば点がくるのか理解し、実際に書けるようにするということ。ようは要点を押さえて自分の言葉で書ければいいのです。でもそれってムズカシイ……私はいちから英語の文章をつくれないので、有効なフレーズを覚えて、それを組み立てて文章にするイメージで訓練しました(そう、まさに訓練という感じ!)。
WSETでは英語力は問われず中学生レベルの英文の羅列でよいのですが、せっかく覚えたカッコいい単語を使いたくて実際の試験では「permeable」とかふだん使わない単語を使って自己満足してましたw←不要です
3. 直前のセオリー対策
・試験直前にJプレで開催されるセオリー対策の英語クラスを受講
この講座はかなり役立ちました(実際予想問題から出ました)。とくにSocial Responsibilityなどお決まりの問題など直前にがっと覚えておいた方がいいポイントもレクチャーして頂きました。
●選択問題対策
1. iPhoneアプリ「WSET Test preparation and practice over 800questions Level3」の活用
選択問題の模擬問題がアプリで勉強できる優れもの。
すきま時間にはこれで勉強。ただし解答が明らかに違う場合があるので注意!
2. 授業でもらった模擬試験を解く
セオリー対策に時間をかけたかったので選択問題は基本すきま時間での勉強でした。
●テイスティング対策
1. 授業でテイスティングしたアイテムのノート作成
授業中はスピードが早く文章を書いている時間がないので、SAT(Systematic Approach to Tasting)をプリントアウトし項目に○をつければOKにしておく
→後日SGのテイスティングノートページに文章に起こす(このワインならこう書く、という模範解答を作成)→暗記
2. SATの暗記は早めに……白紙の状態でどの項目を書くか、特にAROMAとFLAVOURの特徴はおおまかな分類(クラスタ)と具体的な要素の結びつきを覚えるのは必須
例)green fruit (green apple, pear)←このカッコの中身の候補を頭に入れる
3. 実際にテイスティングノートを書く練習 おうちで開けたワインを試験と同じように試飲しコメントを書く→近いスタイルのワインの模範解答と照らし合わせ抜けもれチェック
こんな感じでした。勉強法は合う合わないがあるし人それぞれだから参考になるかわかりませんが……。
最後に、Level3の先にDiploma受験を見据えている方は、アホおやぢさんのブログのこちらの記事もぜひお読み下さい。
「Diploma を受けていい人、ダメな人」
けっこう辛辣ですが、気持ちがしゃんとします。
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