弾丸ミャンマー

先月、はじめてミャンマーを訪れた。バックパッカーをしていた頃、旅人が集うバンコクのカオサンロードで、ミャンマーから来た旅行者誰もが「あの国は良かった」と懐かしむような反応をするのが印象に残っていた。それ以来、いつか行きたいと思っていた国だった。


今回は2泊3日の弾丸旅行だったので、ほんの少し空気を吸っただけだったが、それでもミャンマーの雰囲気は感じられた。
夜19時ごろ空港を出ると、生暖かい湿った風が出迎えてくれる。まず驚くのは、外の暗さだった。空港という大きな建物があるにも関わらず、一歩外に出ると、外灯はまばらになる。タクシーで市街にいく途中は、暗くて車窓から外が見えないほどだった。おまけに信号機も少ないので渋滞もひどい。空港からホテルまでは20kmも離れていないのに、結局1時間近くかかってしまった。
ちなみに空港にあるはずのタクシーカウンターはなくなっていたので、出口付近から蠅のようにまとわりついてくるタクシーの客引きと交渉しなければならない。アジアの喧噪が好きな人にはたまらないが、そうでなければ苦痛な旅の幕開けかもしれない。




(暗い街中)

日中あらためて街を歩いて確認してみても、やはり信号は数百メートルにひとつ程しかない。いや、もっと少ないかもしれない……(それでもここ数年でだいぶ増えたという)。歩いて道路を渡るにも一苦労で、横断歩道の縞模様はあれど信号機がないので、車はとまってくれない。もたもたしているといつまでも渡れないので、歩行者はフルスピードで走る車の合間を縫うように横断する(地元民はさすが慣れており、彼らについていくとスムーズに渡れる)。
とはいっても同じく渋滞の激しいバンコクとは比較にならないほど田舎なので、どこかのんびりした空気が漂っている。デパートやホテル、高層ビルは増えてきているものの、その発展エリアを結ぶ道が、あまりに未開拓なのだ。

このタイミングでミャンマーに来れたことは、幸運だったと思う。
新興ビジネスの場として続々と海外資本が入ってきているという首都ヤンゴン。刻一刻と街は変わりゆくだろうから。