大晦日とトラガスの危機

明け方まで映画を見て、きょうはゆっくり起きようとベッドでゴロゴロしていた大晦日の朝9時半。猫が「ごはんチョーダイ!」とにゃーにゃー鳴くので、「もすこし寝かせて〜」と勢いよく寝返りを打った瞬間、ぐにゃ!と耳にいやな感触があった。
ん?
瞬間で飛び起き鏡で見てみると、なんと軟骨ピアス(トラガス)のヘッド部分が耳に埋まっていた。ホールが安定するまで付けっ放しでいたファーストピアスが、寝返りの衝撃でぐにゅ、と中に入ってしまったのだ!
 
 
(画像は品川区あおよこ皮膚科クリニックより拝借)

後ろから押し出せば出そうだけど、自分で勝手にいじって変な風になったらいやーん……でも今日は大晦日、病院もほとんどやってない。よりにもよってこんな時期に〜。
オタオタしている私の横で、旦那さんが電話をかけまくってくれてようやく見つけたのが家から遠く離れた車で30分ほどの耳鼻科。
 
すぐにタクシーで向かうと、すでに院内は人でいっぱい。小さい病院で医師は1人。待ち患者は30〜40人、二時間待ちの大混雑。座る椅子すらない。
 
ヤキモキしながら時間を潰しようやく診察室へ。助かった!
状況を伝えると、老男性医師は「ん〜どうなってんのこれ?後ろから引っ張れば出てくるんじゃない??」と軽い感じで私に聞いてくる。
えっ、私になぜ聞く?やったことないの?と胸がざわざわ。やっぱり皮膚科か形成外科のがよかった?でもそんな贅沢いってられなかったもん。
 
さらには「これここで手術するの大変だなー。他の患者さんも2時間待ちだし、病院回らなくなっちゃうよ。他行ってやってもらって」。
えーっ、事前の電話で「耳に埋まってしまったピアスを取れますか?と確認したときは、看護師さん「可能です」と言っていたのに、そんなぁ。だったら最初から別の病院紹介してちょうだいよ。

そして紹介状を書きながら「耳に異物が埋没、と……ふふっ」なぜか笑う医師。

ねぇ、何がおかしいの?バカにしてるの?
2時間以上待ってようやくの診察で、テキトーな対応され、たらい回しにされた挙句に笑われるって……。

年始もたいていの病院はお休みだし、紹介された病院で診てもらえなかったら、どんどん肉がくっついてピアスが取れにくくなっちゃう、と怖くなる。
一方でなんだか猛烈に怒りが沸いてきた。支払いを終えた私は、近くのマックのトイレに駆け込んだ。ええいどこでもいいから鏡があるとこ!

そして「えいっ!」怒りにまかせてピアスを前に押した。

すると、ピアスのヘッドが見えてきた。埋まってから4時間くらいだったからか、まだ穴もふさがってなかったようだ。多少は血が出たけどそんなに痛くもなかった。というか怒ってたから痛みを感じなかったのかも。

結局、紹介された病院には行かずにまっすぐ帰宅して、傷口を消毒して、ガーゼを貼って今様子見の状態でいる。化膿しないように注意は必要だけど、ひとまず身体の中から異物が出てきて安心……。ああ怖かった。ピアスする方は、ファーストピアス以外、寝るときは絶対外してね。
 
それにしても今回の一件で、病院をたらい回しにされる患者の気持ちが少しわかったような気がする。ピアスが耳に埋まったくらいならまだしも、もっと命にかかわる病気だったら、いかに不安か……!子どもや老人だったら?
それと、いざというときの思い切りもときには必要ということもついでに学んだ(もちろん無理は禁物だけど)。
 
 
**
 
8月にえいや、と開けたトラガス。軟骨は安定するのに一年くらいはかかるから、大切に育ててきた。なんとか閉じずに治療できるといいなぁ……。
 


トラガスってここ(画像はネットから拝借したイメージ)。

大晦日の始まりが散々だったので、これから挽回しなくっちゃ。
美味しいワインでも開けましょうかね。