おともだちに鑑賞券をいただいたので、ひとり歌舞伎のお勉強へ。
「初心者向け歌舞伎鑑賞教室」ときいていたら、会場にやけにお子さんが多く、あらおかしいなとパンフレットを見ると、”親子”鑑賞教室でした。
ま、わたしも子どもみたいなものだから、いいけど。日程によっては「社会人のための歌舞伎鑑賞教室」も開催しているそう。
はじめに歌舞伎の解説が30分入り、その後じっさいに演目を見ながらお勉強。
解説では歌舞伎用語、歌舞伎を効果的に演出する方法(竹本、後見、ツケ、見得、BGM等)の説明、女形のつくりかたなどを役者によるデモンストレーションを交えてわかりやすく解説してくれました。
とくに舞台の両端に設置された電光掲示板には、竹本(歌舞伎専門の義太夫節の演奏者)のことばを映してくれるので、何を言ってるのかがわかる……(じーん)!
竹本の歌と舞台の内容がこんなに密接に関係してるなんて、知らなかった……。
30分の解説と懇切丁寧なパンフレットのおかげで、その後の演目『三十三間堂棟由来』はいろいろなところに注意しながら鑑賞(揚げ幕がちゃりんとなったら、舞台後方を見る、等)。
なにより、一番感動したのは、やっぱり、ほんものの女性よりも女らしい女形!
“恥じらい”がそこかしこにあって、「日本の女性って、美しいなぁ(美しかったんだよなぁ)」と改めて思わされます。この奥ゆかしさ、守りたい……。これ、自分への、戒め……。
ちなみに歌舞伎鑑賞教室は開場翌年の昭和42年から毎年開催しているそう。そんなに昔から伝統芸能を守る取り組みを続けているなんて、さすがは国立劇場。
HPの「文化デジタルライブラリー」の内容も充実しており、ますます歌舞伎に興味がわくきっかけとなったプログラムでした。
ふと横を向くと、小学生くらいのお子さん2人、こくりこくり。
そのとなりのお母さんも、こくりこくり。
ついこちらまで眠気を誘われるような、気持のよい、昼下がり。
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