女ひとりでワインボトルを注文してみた

一度やってみたかったこと……それは、ひとりでワインバーに行き、ボトルでワインを注文すること。
女性ひとり客にはハードルが高い行為である。
そもそも1人でバーに行くこと自体、ハードルが高い。 

でも、以前に働いていた麻布十番のシャンパンバーで、実際にいらしたのです。

ある夜、20代後半とおぼしき若い女性がお一人様でご来店しました。店内はカウンター10席とテーブルが2つ。ひとまずカウンターにご案内し、注文を伺います。通常なら「ボトルで飲まれますか?グラスで飲まれますか?」と伺うのですが、さすがに女性1人ならグラスで注文だろうという先入観がはたらき、迂闊にもその確認をすっ飛ばしてしまいました。

「グラスは3種類ご用意しております……」とカウンターの彼女に説明しようとすると、「いえ、ボトルでお願いします」。 

「うわぁ、かっこええ……」とその瞬間、勝手に師匠認定。

結局、彼女が選んだのは、ロゼシャンパーニュ。ロゼってなぜか敬遠されがちな存在なのですが、あえてロゼシャンパーニュを選ぶとは、これまたニクい!わかってる! 

カウンターに座られたお客様とは自然と距離が近いので、お話したりもするのですが、”師匠”は口数がそんなに多いわけでもなく、静かにシャンパーニュを飲んでおられます(我々にも一杯ご馳走して下さいました)。

杯を重ねても一切乱れず、シャンパーニュと向き合うその姿、実に粋でした。

なので、真似っこ。「静かにシャンパーニュを…」は無理だけど。

miho

そしたら、これが思いのほか楽しい。

当然一人じゃ飲みきれないから周りにも「一杯どうぞ」と薦め、かわりにお返しを頂いたりと、大人ならではのコミュニケーションが広がる。

この日は店主のみほちゃんのバースデーイブ。
一つ歳を重ね大人の女に近づくみほちゃんをお祝いしつつ、自分もひとつ大人の階段を登った夜でした。