PASSがじわじわ増えた私のD3勉強法 

WSET

さて5回目のD3 記述試験でようやく解脱した私。回数を重ねるごとにPassの数がじわじわ増えていった理由を自分なりに分析してみました。

まずは基本の勉強法から。
このあたりは、あまり参考になさらず読み流してください(^^;)。
 
・テキストの読み込み(インプット)
:基本はL3のテキスト(新版)をメインにL2+L4 eBook+ER(Examiner’s Report)
 
特にL3のテキストの栽培・醸造の部分は粘着的に、完璧に暗記する勢いで読み込み&答案にそのまま使えそうな部分は、ノートに書き写して暗記。
 
★途中からL4のeBookが配布されたのを機に、テキストはiPadで持ち運ぶようにしました(何百ページもある電子テキストを印刷したくもなかったので)。
→GoodNotesというアプリを使用。マーカーや書き込みをしながら読み込みました。
 
 
マーカーするときに、栽培を緑、醸造を赤、みたいに factorごとに色を決めて塗り分けると頭が整理されました(&抜け漏れも防げます)。先輩から教えてもらったやり方です。
 
 
・ノート造り:範囲が膨大すぎてきっちりノートが造れなかったのですが……Region別/品種別にエクセルでキーワードをまとめるようにしました。
 
Region別(国ごとにシートを作成)。縦軸が地域、横軸が7 factorです。
 
 
品種別
 
Level3の勉強法の深度を深めた感じ。
国ごとのSWOTもまとめておくと良いと思います。
 
・過去問を解く(実際に白紙のノートに一から書いてみる)
→ERを読み、書くべきポイントの復習&書けなかった部分の確認を繰り返す。
このときのポイントは2つ。時間を決めること国ごとに解くこと。今週はボルドーの過去問!など集中的にやると知識も定着しやすいです。
試験直前は一から解いていると時間がかかるので、答案に含める内容を箇条書きで書き出すだけでも良いと思います。
 
あとは並行して過去問の出題傾向の分析。直前は、出そうな地域とかブドウ品種を重点的に見直すようにしました(要は山かけ、でも穴を作るのはキケン)。
 
 
まぁいたって普通の学習方法だと思うのですが、じわじわPassが増えた理由だと思うのが…3つあります。
 
 
①インプット3アウトプット7を意識して書く練習をする
学習が進むにつれ、インプット中心からアウトプット中心に変えたこと。インプット3アウトプット7くらいのイメージ。
 
とにかく手を動かして、書く練習をしました。どんなに情報を詰め込んでも、答案に書けなければ意味がありません。そして、頭ではわかっていても、普段から練習していないと本番で手が動かないんです(涙)。
 
そして重要なのは、書く内容(=何を書けば点数につながるのか)。勉強していくとだんだん「WSETが求めていること」がわかるようになってくると思いますが、手っ取り早いのは、オンラインコースでチューターにフィードバックをもらうか、先輩のFB付き答案をシェアしてもらうことです。
 
試験では、英文の完成度の高さは求められないので簡単な英文でよいんです。でも、意外と時間がかかるんですよね…。 ※専門用語のスペルミスはNGです
 
また別記事にしようと思いますが、特に私は英語では苦労しました。回答を書くときに、一から英文の構成を考えていると書くスピードが遅くてとても間に合わない(^^;;。
はじめは、30分でA4片面1ページしか書けないくらいのスピード&いちいち単語を思い出すのに手が止まってるような情けない状況でした。
 
そこで、ひたすら書く練習をして、専門用語は完璧に書けるようにする&よく使うような定型文は覚えることでスピードアップし、最終的には、1問あたり片面2~3ページかけるように。
以前は書く内容が思いつかなくて手が止まっていたのが、「まだ書けることがあるのに、時間が足りない!」にまで成長しました。笑
 
 
②情報の取捨選択(ある程度情報を遮断する) 
 
情報量の波に飲み込まれないで!」
膨大なテキストや参考図書を前にボーゼンとしている私に、先輩がアドバイスしてくれた金言です。
 
Diplomaの勉強をしていると、とにかく情報は次から次へと入ってきます。まず数百ページもあるテキストに、OCW、World  Atlas、その他参考図書…もういくら時間があっても足りません。でも正直、そんなに細かいことを試験では書く時間がないんです。(ある人もいるかもしれませんが、少なくとも私は書くのが遅かったので。。)
なので普段から、どの深度まで書くかをイメージしながら書く練習することが非常に重要です!
 
 
ではどこまで掘り下げればいいのか?
自分の中で「これだけは押さえておく!」という基準を持っておくとよいかと思います。
 
それはただのPassでいいのか、Dinstinctionやスカラシップを狙うのかでも、変わってくると思います。
 
私の場合は、もう受かれば何でもよかったのですが……やっぱりL4のテキストはある程度頭に入れたく、何度も読み込みました。World Atlasは写真が綺麗なので、ぼーっと眺める程度、OCWにいたってははあんまり開きませんでした。。。ごめんよジャンシス。
 
あとは使った教材としては、品種辞典のOz ClarkleのGrapes & Wines、Wine-searcherのRegions & Grapesページも、たまに参考にしてました。
 
 
③当日のイメージトレーニング
当日の問題の解き方(戦略)は、それで合否が分かれると行っても過言ではないくらい重要だと思います。まず問題を見て、配点を見て、どの順番でどれだけ書くかを最初にスケジュールすること。このあたりは、親切にも「WSET Level 4 Diploma Theory Guidance」でも解説されています(←絶対必読)。
 
●問題をよく読み選択を誤らない
問題文をよく読むことが大切?「そんなの当たり前じゃーん」というあなた。油断大敵です。これは、優秀なDipの先輩でもポカしてたりするので、本当にお気を付けください……。
そしてどの問題を選択するかも、めちゃくちゃ重要。自分が得意な分野(地域とか品種など)を把握しておくといいです。
 
●順番と時間配分
問題を解く順番と時間配分の重要性も、強調しすぎてもしすぎることはないです。時間オーバーにならないためには、知っていることを書きすぎないこと。これは実は、意外と大変。勉強が進み書けることが多くなってくると、陥りやすい罠なのです。ついつい自分の知っていることをバーッと書きたくなるんですよね。。
 
どうだえっへん!と書き終わってみたら予定より10分超過……あっ、他の設問の時間がない!では戦略ミス。どんなにその事柄に詳しくても、求められているのは全体的なバランス。しつこいようですが、「何を書いて、何を書くべきでないのか」取捨選択することが大切だと思います。
 
わかっていても、できない…それが本番の難しさ。だからこそ普段から練習しておく必要があります。
 
 
あとは、個人的に大変だったのは、モチベーションをどう保つか。特に長期戦になると、モチベーションが保てずにドロップアウトされる方も多いと聞いています(私もその寸前だった)。次の記事では、その工夫について書きたいと思います。
 
 
 

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