注目のワイン産地としてワインのプロも熱い視線を注いでいる南アフリカ。
先月末に南アフリカワインだけを集めた大きな試飲会に参加してきました(主催:南アフリカワイン協会)。
フリーテイスティングは1時間ほどしか時間がとれず、さくっと試飲しただけでしたが、南アの魅力は十分に感じることができました。
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シャノン ロックヴューリッジ ピノ・ノワール 2014 /シャノン・ヴィンヤーズ&ワイン
エルギン産の冷涼なピノノワールとして光っていた1本。スモーキーな樽香が明確でボディもそこそこあるのですが、高い酸により涼しげな印象に。お値段も¥4,500(税別)と手頃。
同じワイナリーのセミヨンはセミナーの試飲ワインとしても採用されていました。
※輸入元:スマイル
次の記事の企画で動物ラベルのワインを探していたのですが、南アワインにはけっこう多かったです。
左:ゴッドファーザーならぬザ・ゴートファーザー(笑) ※輸入元:モトックス ¥2,052(税込)
右:アリクイがラベルに描かれた「パンゴリン」シリーズ。税込¥990とデイリー価格。 ※輸入元:カーヴドリラックス
それからブースを去ろうとしたときにカーヴドリラックス内藤さんが「ちょっと、これ飲んでって!」とおすすめしてくれた税込¥2,160の「ザグレイル ピノノワール 2014」が2000円前後のワインとしては相当よかったです(痛恨の、写真取り忘れ)。
ややアーシーな感じで、ブラインドだったら、ニュイサンジョルジュあたりといってしまうかも……
エルギン シラー クローナル・セレクション 2013 /リチャード・カーショウ・ワインズ
※輸入元:モトックス ¥5,940(税込)
エルギン産のシラーも、北ローヌのシラーかと思うエレガントさ。シラー100%。
こちらのシャルドネ2014は、Decanter誌の南アフリカTOP5シャルドネのひとつに選ばれていました。
(タイムリーな記事→こちら)
De Grendel Wines Rubaiyat 2013
日本未輸入。ラベルに私のバイブル『ルバイヤート』の詩が書かれているので、それだけで胸きゅん。
(好きすぎてイランのオマル・ハイヤーム廟まで行った)
ラベルに記載されていた詩。
Ah, make the most of what we yet may spend,
Before we too into the Dust descend;
Dust into Dust, and under Dust, to lie,
Sans Wine, sans Song, sans Singer, and — sans End!
この英文は、エドワード・フィッツジェラルドによる訳詩。日本版だとどうなるのか調べてみても、わからず……
小川亮作訳(岩波文庫)とつきあわせてみても、わからず……
どなたかわかるかたがいらっしゃったら連絡ください!
45分間のセミナーはテーマが 「南アフリカワインの最新トレンド:冷涼気候地域&古いブドウ畑の再発見」。
楽しみにしていたのですが、ちょっとざっくりとした内容すぎて、もう少し突っ込んだお話が聞きたかったかな。
でもその後のセミナー用フリー試飲では、選りすぐりの冷涼ワインを試飲でき、勉強になりました。
今回の試飲のベストは……
マリヌーホワイトスワートランド 2015 /マリヌー・ファミリー・ワインズ
※輸入元:BBR 4,320円(税込)
これはBBRブースで誰もが「!!」という表情をしていたワイン。品種はシュナンブラン74%にクレレット・ブラン、ヴィオニエ、セミヨン・グリ、グルナッシュ・ブランのブレンド。
白桃などストーンフルーツに新樽の香り、ボリュームもありつつあくまで上品でエレガント……これは買いです。個人用に1ケースくらいほしいくらい。
今回まとめて南アフリカワインと向き合ってみて、注目されている訳がわかりました。
南アフリカもいつかいってみたいワイン産地です。
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