「世界のベストレストラン50」2018受賞式へ

食・ワイン

今夜はW杯日本ーポーランド戦。テレビの前にスタンバイしていますか?
先日、初戦で日本がコロンビアを制した日、食の舞台でもチーム日本が頑張ってくれました。

6月19日にスペインのビルバオで開催された「世界のベストレストラン50」の受賞式。
レストランを評価するシステムはミシュランを筆頭に数ありますが、このところ特に注目されているのが、「ベストレストラン50」。3月にマカオで発表されたアジア版に続き、アワードに参加してきました。

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まずビルバオ空港に降り立つと、さっそく「ベストレストラン50」の大きな看板が出迎えてくれました。


ビルバオといえば、スペイン北部バスク地方の州都。グッゲンハイム美術館が街のシンボルで、美食とアートの街で有名です。


街を歩いていると、旗やグッズをいたるところで発見。おそらく配布されたのでしょう、アワードには関係なさそうなザ・ローカルなお店にまでナプキンが置かれていたりと、街全体で盛り上げよう、という意気込みが伝わってきました。

さすが美食の街、気合いの入れ方が違う!プライドすら感じます。 
このような食のランキングが賛否両論あるにせよ、今や大きな影響力を持つ「ベストレストラン50」。インバウンド効果が見込めるのは明らかです。

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(アワードのために世界中からシェフやVIP、ジャーナリストがビルバオに集結)

食を目的に旅をするフーディーは、このランキングを重視しているため、結果、ランクインしたレストランが国のアンバサダーとしての役割を果たすことになります。実際タイやオーストラリアでは、食によるインバウンド効果を狙い、国を挙げて自国の店をサポートする動きもあります。

そしてよく議論になるのが、評価方法。
ミシュランが比較的少数の覆面調査員による”絶対評価”であるのに対し、「ベストレストラン」では数多くの各国評議員たちが各々10店舗に投票する”相対評価”。ゆえに各国の評議員にまずは店を訪れてもらう必要があるのです。
今年の「アジアのベストレストラン50」では大躍進した日本ですが、ワールドとなると、極東の島国ジャポンが不利であることには間違いありません……。

このことを考慮したとしても……チーム日本は大健闘してくれました。

17位 ”傳”(昨年の45位から躍進、ハイエストクライマー賞)

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22位 ”NARISAWA”

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41位 ”龍吟”

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日本からは過去最多の3店舗がランクイン。

世界ベストレストラン50日本評議委員長の中村孝則さんによると、この3店舗というのは、「スペインの7店舗を筆頭に、USA6店舗、フランス5店舗、イタリア、UK4店舗、日本はペルーと並んで5位の入賞店舗数になっています」とのこと。

日本の名をできるだけ早く呼ばないで……そう観客席から祈りつつ見守った受賞式。
それでも日本のレストランが呼ばれた時は、細かな順位など関係なく、ただ誇らしく、彼らが世界の舞台で拍手喝采を浴びて輝いていることに感動しました。

やっぱり、もっと、日本のレストランのことを知ってほしい!日本に食べにきてほしい。
そう思いました。なにより日本人であることを誇りに思わせてくれるシェフのがんばりに、感謝をしたのでした。



(今年の世界一はオステリア・フランチェスカ〜ナ〜!2016年からのカムバック。このご夫婦、ほんとうにチャーミングでした)

翌日の新聞にはアワードの様子が何ページにもわたり大きく掲載!中村孝則さんと後ろの女性のビルバオカラー、絶妙なカットです(写真左)。

受賞式やパーティーの様子がわかるムービーができたようです。音楽や映像がスタイリッシュで気分が上がります。ぜひご覧ください。

ショートVersion(約1分)

The World's 50 Best Restaurants 2018: the highlights

(チームJAPANの存在感がすごいです)

ロングVersion(約3分)

The World's 50 Best Restaurants 2018: extended highlights

Photo(*): The World’s 50 Best Restaurants Official

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