ボルドーの優良生産者グザビエ・ミラード氏来日セミナーへ。
ミラード社は、1938年に設立されたフロンサック、ラランド・ド・ポムロール、サンテミリオンを中心に7つの銘醸シャトーを所有するボルドーの優良生産者。
セミナーでは、「シャトー ブティス」「シャトー トゥール・バイヤール」の垂直試飲を含む7種を試飲してきました。
なかでも印象的だったのは、最後に出されたSpecial Wine。
珍しいボルドーのカルメネール100%の赤ワインでした。
カルメネールはボルドー原産とはいえ、現在はチリの主要品種という印象が強く、濃厚な味わいを想像して敬遠していた品種……。
ブラインドで飲むと、口のなかでスパイス爆発!でもボディはそこまで重くなく、余韻も長くてエレガント路線。ミラード氏いわく、「まろやかさや流れるような感じは、ピノノワールに近いかも」。
成熟が遅くフランスでの栽培が難しかった品種が、近年栽培できるようになったのは、気候の変化も要因のひとつ。今後のワイン勢力図はどう変わるんだろう…と思いつつ、カルメネールに開眼した興味深いセミナーでした。
夏が近づくと泡白ロゼの出番が多くなりますが、たまに飲むボルドーも格別です。
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