おべんきょうに疲れたのでブログで息抜き。
昨年7月のお話です。
チャコリのワイナリーを訪問したくて、ゲタリアにある有名な「Txomin Etxaniz」にメールをしたら都合が合わず、がっかりしていたところに、Etxebarriのテツローさんが車で連れていってくれたワイナリー。
Doniene Gorrondona Txakolina(ドニエネ・ゴロンドーナ)
ビルバオからも近い、ビスカイア県のワイナリー。
ここの瓶内二次発酵のスパークリングワインは、Etxebarriの最初の一杯でいただいて、感動したもの。
熟成シャンパーニュかと思うような、目をみはるほどの美しい黄金色。味わいはフレッシュながら、凝縮感たっぷり。柑橘系やパイナップルの、かなり高いギュッとする酸味に、後から追いかける蜜林檎。ミネラルという言葉はさいきん安易に使わないように気をつけていますが、「これぞミネラル!」と思わず口に出したくなるような、きりりとしながらも、ぶどうの熟度を感じさせる味わいにはびっくり。そもそもチャコリのスパークリングワイン(微発泡ではなく)自体飲む機会が少ないですが、輪をかけて驚きをくれた一本でした。
試飲用ワインには、ワインを酸化させず長期間保存できるCoravinを使用。この頃ちょうどCoravinの取材をしていて、「あっやっぱり海外ではふつーに使われている!」と興奮したのでした。→「3週間後でも抜きたてワイン 風味落ちない魔法の道具」
でも、途中でガスがなくなっちゃって、普通に注いだのですがね……(笑)
驚いたのは、2種類。
まず新樽熟成チャコリ(右の白ワイン)。
チャコリといえば、すっきり微発泡の白ワインが一番に思い浮かびますが、それはサンセバスチャンから近いゲタリア産のチャコリに多く見られるタイプ。ビルバオのあるビスカイア県では、微発泡させないチャコリも作られています。
その中でもこのチャコリは、新樽(フレンチオーク)を使っている少し珍しいタイプ。スッキリ系チャコリは酸っぱくて苦手、という人でもオーケーの、ふくよか系の味わいなのです。
黄色いフルーツ(アプリコットや枇杷)、ストーンフルーツ。新樽ならではのバニラ香、甘いスパイス。ナツメグ、ベルガモットティー。酸は高く、やや強いintensityに長い余韻……これは、ゆっくり飲めるチャコリ、一同「うまーい!」。
赤のチャコリにも度肝を抜かれました(左の赤ワイン)。
ブラインド・テイスティングだったら、きっとツヴァイゲルトレーベといってたと思う。
アーシーで赤&黒果実にハーブ、青っぽさ……ボディも重すぎずすーっと飲める冷涼な赤ワイン。 二本ともお買い上げ!今思うとスパークリングワインも買えばよかった……。
そしてこのワイナリー、なんと蒸留設備も持っています(行った時、ちょうどお母さんと小さなお嬢さんが蒸留釜をお掃除していた)。
海藻フレーバーのスピリッツ……!お味は、うーん、個性的でしたが、エチェバリのお料理と合わせてペアリングの一杯とかだったら、かなり面白そう。
(2018.2.8 夕方追記)
この記事をあげた夕方、Decanterでちょうどチャコリの記事を発見!
Txakoli: The Spanish wine style you need to try in 2018
ドニエネ・ゴロンドーナもしっかり紹介されてる!Decanterとシンクロしたみたいで密かに嬉しい気分でした^^
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