麺はスローフード、銀座トリュフヌードル

食・ワイン

B級グルメから三ツ星レストランまで幅広いジャンルの食が好きだが、ファストフードと麺類の店はめったにいかない。

なぜだろう。 
ファストフードは体に悪そうだし、においがキツくて苦手。麺類は、ぱぱっと空腹を満たすには便利だとおもう。
 
グルメ、という観点でいうと、店によってこだわりや特色があるものの、正直そこまで違いに興味がもてない。ラーメンバトルなどで盛り上がっているのをひやりと横目でみつつ、わたしは家で食べるのでいいや、とすら思ってしまう。
だって、どんなに美味しくても、どんなに並んでも、食べるのは10分そこら。食事は時間をかけて楽しみたいわたしにとって、麺食の回転の良さは、あまりにさみしい。ただし麺といっても、パスタは別だ。ワインを飲みながらもちもち楽しめるから(同様に、日本酒が飲めるそば屋も別である。ただし長居は無粋なのも先刻承知の助)。

などと麺について思いを巡らせながら、銀座のフレンチ「ル・コフレ」へ向かう。普段は紹介制&ヴィンテージワインを揃える超高級店で私などがそう行けるお店ではないが、もうすこし間口を広げた姉妹店「ル・コチア」が7/25にオープン予定という。そこでランチに提供するメニュー「トリュフヌードル」の試食会に参加させていただいた。

 

「トリュフヌードル」というメニュー名だけではどのような麺なのか想像できず、わくわくしながら待つこと数分。さすが麺は出てくるのも早い。

見た目はパスタのような、ラーメンのような……分類不能である。
しげしげと眺めていると、オーナーの伊藤さんがガリガリと目の前で惜しみなくトリュフを削ってくれた。

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スープの湯気とともにふわりと立ち昇るトリュフの香りにうっとりしたあと、澄んだスープをこくり。

鶏の出汁と、野菜の甘みがしっかり出ていてそのままでも美味しい。
ちなみに野菜は長野の自社農園「コフレファーム」で育てたオーガニック野菜を使っている。伊藤さんは週末は畑で土と戯れているから、いい色に焼けているわけだ。

トリュフを麺と贅沢に絡めつつ、さていただきます。
しっかりとコシはありつつ細麺なので食べやすく、思いのほかあっさりしていて食べ飽きない。半分ほど進んだところで別添の生クリームを投入すると、クリアなスープがまろみのあるスープに表情を変える。

嬉しいのは、急いで食べなくても麺がのびにくいところ(麺をつくる際、一切水を使わずオリーブオイルだけで練っているため)。
そう、麺類を食べていてイヤなのが、早く食べないと伸びちゃう!という焦燥感。急いで啜ってスープが洋服に飛び散ったりするともうさいあくの気分だが、そんな心配も無用である。

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特筆すべきが添えられてくるバゲット。パスタのソースをパンで食べるように、トリュフ香るスープにバゲットを浸していただくことができる。
これは、もうおともは完全にワインでしょう。
この日はさすがに飲まなかったが、次回はトリュフとワインで優雅な時間を過ごしにいこう。

銀座ル・コチア
中央区銀座4ー13ー15
近富ビル2、3F
2016年7月25日オープン予定
問い合わせはル・コフレ03-3564-7220まで

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