どんなおばあちゃんになりたいか

友達の少ない私は、女子会なるものをめったにしないが、
それでもありがたいことに、定期的に会ってくれる女友達がいる。

7ヶ月ぶりにあった彼女達は、ひいき目でなくても、美しく聡明な、自慢の友人だ。
ただ驚くほど、それぞれに状況がことなる。

独身で、バリキャリの友人
一人目を妊娠中の友人
二人目を出産し仕事と育児を両立に奮闘する友人(いまは育休中)
もうすぐ結婚を解消しようとしている友人
そこに既婚・子供なしの私が加わる。

同年代と話をして、お互いの近況をきくと、30歳というのは、ほんとうに微妙なお年頃なんだと実感する。

妊娠中の彼女は、出産しても今の仕事を続けるかどうか悩んでいる様子だった。

もともとアーティスティックな素質がある子で、その方面でやりたいこともあるようだけど、
今の仕事もきらいではないし、辞めていいものかどうか……
安定した仕事を続けるか、やりたいことを取るか。
その姿が、形は違えど3年前に自分が会社を辞めるときの状況に似ていて、はっとした。

だけど彼女に、仕事をやめて好きな道に進んだ方がいい、とは積極的にいえなかった。
今の私が、ものすごく活躍していれば、「やりたいことをやるべきだよ!」と胸をはっていえるのだろうけど、現実は苦しいことも多いから、うまくアドバイスができなかった。

安定した仕事をやめたことは後悔したことはないけれど、それも今、何が何でもひとりで立っている必要がないから言えることで、他のひとからしてみれば、「なにを甘いことを」と思うだろう。
あとからやっぱり気になって、彼女にメールをしてしまったのだけど。

それでいろいろと話をしていて、
どんなおばあちゃんになりたいか、という話題が出た。

おばあちゃんって、いつからおばあちゃんなんだろう、と思いつつ、
ちょうどオノヨーコが不調、というニュースもきいたばかりだったから、
とにかく元気(身体も脳も)が一番、という無難な回答をしつつ、
あらためて、長生きしたいと思っている自分に気づいた。

自分のなかでのすごく大きな変化。20代のころは太く短い人生をドラマチックに生きたい、なんて思っているタイプだったけど、今は90歳まで元気に長生きして、できるだけのことをしたい。30ではじめたことを続ければ、○歴60年になる。すてきだな。

長生きしたいと思い始めたのは、一緒に歩みたいと思えるひとができたことが大きいけれど、間違いなく、私のまわりにすてきに年を重ねている人が多く、私より上の40代、50代、60代、それから飛ばして90代、なりたい女性像がすぐに思い浮かぶからだ。それは同時に、こんな人にはなりたくない、ということの裏返しであり、自分がどんな風に年を重ねたいか考えるきっかけになる。


写真は友人の披露宴の装花。大胆なサボテンづかいが印象的だった。


外から聞こえてくる、小学校の運動会の歓声に、思わず鼻の奥がつんとする。
私がグラウンドを駆けまわっていたのは、たった20年前のこと、つい最近のことのようでもあり、遠い昔のようにも感じる。

今はまだ31だから、なんて思わずに、少し具体的に考えてみたいと思った。