じわじわブームがきつつあるリンゴの発泡酒、シードル(スペイン語ではシードラ)。最近飲む機会が増えています。
この夏スペインにいったときに、本場バスク地方のシドレリア(シードラ醸造所)を訪問してきました。シドレリアでの醍醐味といえば、樽から蛇口をひねってグラスに直接シードラを注ぐ「Txotxチョッチ」!
訪れたのは、サンセバスティアンの中心地からタクシーで15分ほどの「Sidreria Petritegi」。
(すでにテンションが高め)
シードラのオンシーズンは1〜5月。ここPetritegiはオフシーズンでもチョッチを体験できる貴重なシドレリア。街の中心地からも近いのも嬉しい。
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をみると各種ツアーがありますが、チョッチが含まれたコースは二つのみ。ひとつは大人数でないと予約できない内容だったので、ツアー+ディナー付のPremium Visit tour(38€/人)を事前予約。
まずは外のリンゴ農園を見学。シードラ原料のリンゴは、枝を揺さぶり落ちたリンゴを拾って収穫するそう。そのリンゴを拾う作業をちょこっとだけ体験させてもらいました。数個なら楽しいけど、これを猛烈なスピードで大量に拾うとなると大変だろうなぁ……。
(大好きなアーティチョーク発見!)
その後、醸造所設備、大樽が並ぶ貯蔵室を案内してもらったあと、ビデオをみながらゆるゆるとシードラ(ボトル入りのもの)を試飲。
シードラを高いところから注ぐパフォーマンスも見どころ。
試飲したシードラは、辛口で酸味が強く、出汁とビネガーに林檎のニュアンスを加えたようなナチュラルなお味。ほどよく甘いアップルサイダーをイメージして飲むと、ギャップに衝撃を受けること必至!試飲のお供に超ボリューミーなチョリソーとバゲットが出てきます。
18時半に開始したツアーは一時間強で終わり、20時からディナー。お待ちかねのチョッチはディナータイムに自由に愉しむスタイル。
大樽についた蛇口をひねって勢い良く飛び出すシードラをグラスでキャッチ!
これはかなり楽しい!
食事もゆっくり楽しみたかったのですが、夜に別の予約があったため、泣く泣く辞退することを伝えると、案内してくれた女性は、目も飛び出さんばかりに驚き、「だって、夕食も料金に含まれているのよ?(食べないなんて、信じられない!)」と心配した後、半ば強引に「パックに詰めてあげるから、持っていきなさい!!!」とお弁当をつくってくれました。
ホテルに帰ってつまんだら、これが美味しい。卵料理にお魚のソテー、上には甘くなるまで炒めた玉葱と、ピーマンがたっぷり。チョリソーやバゲットにチーズまであって、そのままワインを持ってピクニックに行けそうな豪華弁当。
「うちの自慢の料理をお腹いっぱい味わってほしい」バスク人のおもてなしの心が伝わってきました。じーん。
サンセバスチャンを訪れたらセットで樽出しシードラ体験、おすすめです。その際は、思いっきりお腹を空かせて行くべし。
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