炭火焼の香り漂うゲタリアへ

食・ワイン

炭火焼の魚介を食べに、1年ぶりのElkano(エルカノ)へ。
サンセバスチャンからゲタリアまでは、クルマで2、30分ほど。

街を散歩したかったので今回はちょっと早めにでて散策をする。
路地に炭火焼の香り漂う海の町。


もの哀しいアコーディオンの音楽の流れるひっそりとした石畳の小径。
トンネルを抜けるとバル街に出たりする。


13時開店、と同時に予約していたお店へ入る。


またしても1番乗り。日本だったら13時のランチは少し遅めに感じるけれど、スペインでは早い方。
料理はアラカルトで頼んで、でもココチャとシュリンプと炭火焼のカレイは外さず。
ワインはやっぱり1本でゆるりと通したくてソムリエのニコに相談をする。

「スペインならではの、スパークリングを1本ゆっくりと楽しみたいんです」

選んたのは「Raventós i Blanc Manuel Raventós 2007」、
今回の旅で出会えて良かった1本。


CAVAで有名なペネデス地域(バルセロナの近く)にあるワイナリーだが、これはCAVAを名乗っていない。
「CAVAはその土地のテロワールを反映した呼称ではない(←スペイン全域でつくってる)!基準も緩いし……」
と、あえて看板を外し、新しい地理的呼称(Conca del Riu Anoia)を立ち上げようと頑張っている。
(詳細はこちら。かなり興味深い話題で、深堀りしたいと思う。ワイナリーにも行きたいな)

香りは華やかではないけれど、透明感があって凛としてて、にじみでる品の良さ。
ノン・ドサージュに近いようなきりとした飲み口。なによりいぶし銀のような旨味。
しかも、熟した林檎やアフターのモカのような苦みが、炭火焼とよく合う。
これが56€なんて、驚くしかない。ナイス・セレクト・ニコ!


カレイがボリュームがあって、デザートはパスしようとしたけれど、やっぱり惹かれて頼んでしまったミルフィーユはパイが軽くて美味。これなら一人一皿頼めたかも!

アラカルトで頼むから、2時間くらいでさくっと終るのも、
これから酷使するであろう胃にはありがたかった。



昨年の訪問はこちら

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