3度目のエチェバリ

秋の風を感じる昨今。なんだかブログを書く気もおきぬまま、夏もおわりが近づいている。
ようやくすこし、振り返る余裕がでてきたので、まずは6月中旬に訪れたスペインのことを。

「世界のベストレストラン50」受賞式を中心に組んだ今回の旅程。といっても、初年度のようにレストランの予約も詰め込まなかったから、本当にのんびりしていた。

授賞式の記事はこちら
日本のレストランを応援する傍ら、もう1店舗、応援しているお店があった。
日本人シェフの前田哲郎(テツロー)さんが2番手として腕をふるうバスクの名店、「Asador Etxebarri(アサドール・エチェバリ)」。

ビルバオから車で1時間弱のところにある山奥にあるが、世界中から人が集まる。
「海外だとここが一番好き」というフーディーがまわりに数人いる。かくいう私も海外のレストランでは一番好きかもしれない。
3回目の訪問。「人生で1度は訪れてみたい場所」だったのに、3度もこれるなんて夢みたいだ。

この日は、日の当たるテラスであたたかいキノコの出汁から始まった。
半袖で十分なほどの陽気のなか、あえてあたたかい飲み物を飲むのが心地よく、
茶懐石でいう白湯を供された気分になる。もちろん冷えたチャコリも忘れずに!


ここに来たら、夜の予定は入れないようにした方がいい。
13時からスタートし、食事が終わったのは、19時半。夏のヨーロッパではまだ日が明るいが、6時間を昼食にかけるというのは過去最長だ(過去2回はもっと早く終わった気もする)。

料理は素材重視のお皿ばかり。
シンプルで、ゴテゴテした飾り付けなどない。だけど心に残るものばかりだ。

それは、テツローさんが「ストーリー」を大切にしているからだと思う。
薪焼きにより素材の魅力をひき出すこと。「それをエチェバリで提供する意味」を常に考えている。


(ワインもいろいろ。おあずとセレクト)


テツローさん宅に今年もとまらせてもらった。
昨年1泊して「もうこのまま住み付きたい」と思うくらい羨ましかった山の生活。
今回はずうずうしく2泊もさせてもらった。

奥さんのナオミちゃんは「都会の生活がうらやましい」なんて言っていたけど、
山から東京の生活に戻ったら病んでしまうよきっと。

(このお肉が死ぬほどおいしかった)

私は6月12日にスピリッツの試験が終わってからというものずーっと気が抜けた感じで
朝も遅くて(それまでは5時−6時に起きていた)、スペインに来ても
好奇心よりは休息を求める方が勝って、寝てばかりいた。

(バスク豚キントアちゃんと)