リベラ・デル・ドゥエロ訪問

食・ワイン
今年はワインの女神さまが微笑んでくれている気がします。
南アフリカから帰国後、11月前半はスペインのワイン産地リベラ・デル・ドゥエロの視察に行かせて頂いていました(嬉)
 
お話を頂いたのが、出発3週間前とかなり急だったのですが……
仕事も立て込んでいなかったので(そもそも基本リモート)、行けることに。
これぞフリーランスのメリットですね。
 
 
リベラ・デル・ドゥエロでは4日間でワイナリー10軒を訪問。
リベラ・デル・ドゥエロ=テンプラニーリョ主体の重たい赤というイメージしかなかったのですが、今回の訪問で認識が変わりました。
アルコールはやはり高めなものの、それを感じさせないエレガントなワインも。
 
 
特に気に入ったのが、El Lagar de IsillaというボデガのParaje Penalobos 2019
余韻にどこか旨味を感じる、流線的でしなやかなワイン。
 
こちらは(リベラ・デル・ドゥエロでは珍しく)ワインツーリズムにも力を入れていて、レストランも平日から賑わっていました。お洒落なスパもありました。

 
別のボデガ(Valduero)には、地下セラーの中にアート作品が。
 
 
畑で印象に残ったのはやはり古木。リベラ・デル・ドゥエロが世界的に有名になったのはここ40年と最近ですが、樹齢100年近くの古木(株仕立て・無灌漑)も残っています。
 
 
Albillo Blanco
 
 
土壌もパッチワークのように多様でした。
 
 
石灰岩、石混じりの砂、そして赤すぎる粘土質土壌!
 
この粘土質がくせもので、雨が降るとぐちゃぐちゃに。
「わーい!!株仕立てだー(←株仕立て好き)」と畑に突入すると、靴が大変なことに。したことないですが、間違ってもブランドものの靴など畑に履いてっちゃいけないですね。
 
 

醸造所ではコンクリート卵タンクをよく見かけました。その他、伝統的なフードルや、ガラス容器、クレイタンクなど様々な発酵・熟成容器を取り入れているワイナリーもいくつかありました。

(フードル)

2019年にDOに認められたAlbillo Mayor(アルビージョ・マヨール)主体の白も、面白いものがありました。ペットナット(泡)やブルゴーニュのシャルドネを思わせるエレガントなスタイル、珍しいオレンジワインなど……。
(※Albillo Mayor:昔から植わっていたもののテンプラニーリョの影に隠れて忘れ去られていた白ブドウ。いまこの伝統品種を再生させようという動きが広がっています)
 
モンラッシェを彷彿とさせるDominio del Pidio 
Valtraviesoは醸しを実験中。
 
 
そしてとにかく寒かったです……。
とりわけ標高の高い1000mの畑で、念願の泡※を開けてくれたときの「今、ここで??」という心の叫びは忘れないでしょう。
 
 
 
(※試飲は基本赤ばかりなので、スパークリングワインはほぼ皆無。そして私は無類の泡好きです)
 

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