雨季のパゴダにご用心

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ミャンマーの首都ヤンゴンにある最大の観光地シュエダゴン・パゴダは、夜でもたくさんの参拝客でにぎわっていた。
熱心にお祈りをする人もいれば、仲のいい友人と来ているのか、地面に座ってゆったりと寛いでいる人達もいた。若い人からお年寄りまで、年齢層も幅広い。

神聖な場所では肌を隠すのはヨーロッパでもアジアでも共通だが、パゴダでは肌を隠して寺院内に入ったら、靴を脱がなければいけない。これが衛生観念を大きくゆさぶってくる。屋内だけでなく広大な敷地内(屋外)を裸足で歩くのは、道路を裸足で歩いている感覚に近い。

私のような、パンプスが痛くなると靴を脱いでアスファルトを歩いていたような人種でも、雨季のミャンマーのパゴダを裸足で歩くのには、抵抗があった。というのも変わりやすい雨季の天気では、晴れたと思っても先のスコールで地面に水がまだ残っていて、足の裏に水滴がつくのが、ひどく不快なのだ。

夜のパゴダでは、そびえたつ黄金の仏塔の煌めきに圧倒されるが、足下を見ると黒光りする嫌われ者の虫が視界に入ってきて、祈りの静けさからはほど遠い気分になる。修行の足りない私たちは、祈りもそこそこに、15分ほどで退散してしまった。


翌日は雨。「昼と夜とでは表情が違うから、ぜひ両方いってみて」と友人から聞いていたが、明るい時間帯には行けなかった。
昼のパゴダは、次の楽しみにとっておこうと思う。地面が乾いているときの。

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ここのところ日本も雨ばかりでもういやになっちゃいます。おまけに台風も近づいているみたいで。 
こういう日はひっそりとしているのがいちばんです。

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