パリ、ショービジネスの世界を覗きに。

「山口路子のミューズサロン」10月のテーマは、「星野和彦の巴里、ショービジネスの歴史」。サブタイトルは、「黒猫からムーラン・ルージュ、クレイジーホースまで」。 
スペシャルゲストは、星野和彦さん。

星野和彦さんといえば、ショーの演出のためにパリ「ムーラン・ルージュ」に1年間招かれた経験もお持ちの、超一流の演出家。(詳細はこちら)。そんな普通ならお話できないようなお方がひょっこりゲストで現れるのが路子サロンなのです。

19世紀末〜20世紀初頭にかけてのモンマルトル、モンパルナス……アートに興味があるひとなら、誰しも憧れるあの時代のパリ。そこから発展してきたショービジネス界のお話、それもご本人が現地で見聞きした生のエピソードを聞けるのは、ほんとうに貴重な体験。

個人的に興味深かったのは、詩について。 
フランスでは詩の授業があるくらい身近な芸術である詩。キャバレーの元祖「シャノアール(黒猫)」では、老いも若きも自作の詩を朗唱していたそう。この話を聞いて思ったのは、日本との文化のちがい。日本でも有名な詩人もいるけれど、一般人がちょっと詩的な文章をかくと、「ポエマー?」などと少し引いて見られたり、ちょっと変わった人、の扱いを受ける気がします。

俳句は身近な定型詩ともいえるけれど、それでも俳句を詠む人って周りでも多くない。 
以前俳句とワインのコラムを書いていたときに、NHKの俳句番組へ出演したことがありましたが、ちょっと俳句をかじった一般人に出演依頼が来るなんて、どれだけ母数が少ないんだ……と思ったもの。

ケーキは、感度の高い友人が持参したパティスリー「レザネフォール(=狂乱の時代)」のもの。
私はパリのショービジネス→華やか→シャンパン!というイメージで、金ぴかのラベルのシャンパンを。 
「間違っていないね」と星野先生にお褒めの言葉を頂き、にやり。「ムーラン・ルージュ」ではディナー・ショーとシャンパン付のショーの二部制に分かれており、毎日多くのシャンパンが開くそう! 銘柄が気になるところです(←職業病)。

シャンパン片手に「ムーラン・ルージュ」でショーもみたいし、「クレイジーホース」で世界一美しい女性もおがみたい……「ああっ今すぐパリに行きたい!」とうずうず。日常を忘れさせてくれる夢の世界のお話に、心踊るひととき。 

その後も時間がある人は残って、ティータイム。
路子先生のいれてくれた美味しいお茶を飲みながら、会話に花が咲いた夜でした。来年の路子サロンもたのしみです。