クリスマスにひとりで観たい映画、合わせて飲みたいシャンパン

食・ワイン

先日ご紹介した日経スタイルの記事、『クリスマスに差を付ける インスタ映え泡ワイン8選』で、一番最初に持ってきたシャンパンはこの子、ツァリーヌ「キュヴェ・プレミアム・ブリュット」。

ちょうど先月新宿伊勢丹にメーカーの人が来日していたので、ボトルにサインをもらってきちゃいました。

最近映画とワインのマリアージュ(映画のイメージにワインを合わせてみる)にはまっているのですが、ツァリーヌを飲みながら観たい映画といえば? 

クリスマスにまつわる映画……いろいろありますが、私だったら『キャロル』。

キャロル(字幕版)

1度目は映画館で鑑賞し、うっとりと浸って、もう1度ぜったい観ようと思っていた映画。2度目の鑑賞で、あらためてこの世界観が好きだ、と確信。
たぶんまた何度も見返すことになりそう。

時期はちょうどクリスマス前。テレーズ(ルーニー・マーラ)はデパート売場の店員をしていて、売場での忘れ物をきっかけに憧れの美しい人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)と初めてランチをする。

そのシーンのテレーズ、背伸びしている感じが、かわいい。 

キャロルと全く同じメニューに同じ飲み物(ドライマティーニ、というところがまたオシャレ)を頼み、慣れない煙草も無理して吸おうとする。 
わかる〜その気持!

テレーズのほうがずっと年下だけど、キャロルよりはまだ断然テレーズ寄りの私、憧れのひとに近づくには、まず行動から、っていうのはものすごく共感する。

でも次第にキャロルはテレーズにとって、「憧れの存在」だけではなくなっていく。

憧れに、恋心が入り交じった瞳。テレーズ演じるルーニー・マーラ、今までノーチェックだったけど、すごい女優さん。

はたまた2人で車で逃避行するシーン。
運転するキャロルの毛皮のコートの袖もと、口元、くもった窓ガラス、舐めるように移動するカメラの目線は、恋する者のそれ。
好きな人に触れられたときの胸の高鳴りがカメラを通して伝わってきて、こちらまでどきどきするシーン。感情が、映像から溢れ出す。

なにより映画全体の、絵的な美しさ。 
キャロルが着こなす真っ赤なコート、赤いネイル。口紅。
旅支度のときにテレーズがスーツケースに入れる、赤いセーター。 
映画の差し色として鮮烈に飛び込んで来る赤色。

やっぱりクリスマスには赤が映える。

 

映画の差し色とリンクして極上気分に浸れるツァリーヌ。この特徴的なうねりのあるボトルの形、ロシアのモスクワ広場にある聖ワシリー大聖堂の玉ねぎ坊主の屋根みたいでしょ。それもそのはずロシア皇帝にゆかりのあるシャンパンなのです。値段も手ごろ(シャンパンにしては)で美味しくて、お気に入り。 

ちなみに『キャロル』、女性同士の恋愛のお話で、ベッドシーンもあるので(このシーンが息が止まるほど美しい……)恋人とクリスマスに見るのは、危険かも。

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