上品な色気は美しい襟元から

きもの

移り気で飽きっぽいくせに好きなことにはのめりこむ……。 
意外と多いのではないでしょうか。私もその一人。

最近は着物に、ワインを好きになった当時と同じくらいの熱量ではまっています。

自分では何とか着られるようになったものの、 
日によって出来がブレるし、一筋縄にはいかないのが襟元。
着た後も着崩れが気になって触るから衿が汚れるという悪循環。

そんなとき助けになるのが、着付けのブラッシュアップをしてくれるポイントレッスン。 
「美しい襟元の作り方」という募集を発見したので、 迷わず参加してきました。

先生は「着物家」の伊藤仁美さん(HPの写真も、芸術的)。 
10年で計4人の先生につき着付けを学び、いつも着物のことばかりを考えてきたそう。 
同じ女性でも近くにこられるとどきどきしてしまうような、存在から艶が匂い立つ美しい人。ときおり出る京言葉のなんと雅やかなこと。


いまは妊娠6ヶ月とのことで、できるだけ身体に負担をかけない着付け(紐を極限まで減らす、しめつけない等)を研究しておられます。 
昔は妊婦も着物だったとはいえ現代では不都合も多いだろうし妊娠したら着物はお休み、と思っていた私はすっかり勇気をもらいました。

さてレッスンの話。 
まずは自分でいつもどおり着てみて、それを見て先生がアドバイスをくださるのですが、 途中何度も私に「それ、苦しくない?」と聞くのです。
今まで多少苦しくても、「きれい」のためには多少の我慢は必要だと思っていたので驚きました。皺を伸ばしきれいに魅せるためにぎゅうぎゅう着物を引っ張ったり押し込んだりもしてました。

先生の着付けにはすべて道理があって、骨格に沿っているから人によっても違うし、「きれい」なだけじゃなく人にもきものにも優しい。
「ゆったりリラックスして着付けると、人にもそういう印象を与える着付けに自然となる(その逆もしかり)」  
そう仰っていたのが印象的でした。

「着付け教室でこう教えられたから」「こうするものだと思ってた」という固定概念にいかに縛られていたか。
着付けに対する姿勢が根本から変わったレッスンでした。

Before→After

まだまだ着物歴1年弱のひよっこですが、自分のベストの着付けを見つけるべく、着物道に励みたいと思います。

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