断捨離と「MOTTAINAI」

きもの

今はやりのメルカリで着なくなった着物や羽織をつぎ合わせて商品を出品している方がいる。

世界にひとつしかないハンドメイドの兵児帯を購入した。
兵児帯とは男性や子供が締める柔らかい帯だが最近では成人女性用の兵児帯も人気があるようだ。

「いつの間にか忘れられてしまった美しい着物たちにひと手間加えて再び輝かせてあげたい思いで作っています」

こんな手書きの手紙をもらうとほんとうに嬉しくて涙が出そうになる。
お会いしたことのない出品者の方に愛を飛ばしたい気分。



(ミュシャの便せんにも…♡)

日本中のタンスに眠っている着物を集めたら相当の額になるらしい。
それって大切にしまっているように見えて、実は大切にしてない気がする。

だけどこういう人(出品者のような方)がいると救われる気分。

生まれ変わった兵児帯をみて思い出したのはインドで購入したシルクスカーフのこと。

ツアーに組み込まれていたお土産屋さんで巧みなインド人の口車に載せられて買ったものの数年前に処分してしまったスカーフ。数十枚のなかから時間をかけて厳選した2枚だったが、ついぞ使うことはなかった。洋服にはイマイチ合わなかったのだ。だけどあれが今手元にあったらどんなにエキゾチックで素敵な帯揚げになっていたことか。

断捨離ブームとはいえ、二度と手に入らないものはむやみに処分すべきではない。

しばらく断捨離と「もったいない」を天秤にかけながら揺れ動くことになりそう。

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