紅白に無念を想う、仮名手本忠臣蔵【第一部】

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国立劇場開場50周年を記念し完全通し上演されている歌舞伎公演『仮名手本忠臣蔵』。
先月第一部(大序〜四段目)を観にいってきました。

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休憩を2回はさんで5時間超の長丁場ながら、さすが昔から上演され続けている名作だけあり、笑い・涙・色恋シーン等がうまくちりばめられていて、観てて飽きない。
こういうのを、序破急がしっかりしてる、っていうんだろうな。

 

力弥役の中村隼人の匂い立つ色気にときめいたり、若いふたり(力弥と小浪)の淡い恋に「ああ恥じらいって大事」と感じいったり、松本幸四郎の貫禄にただ圧倒されたり……。

涙したのは、四段目の版官切腹のシーン。

白布を広げ、その上で自らの命を絶つ版官の無念さを想うと、これこそ本当の「無念」だ、もう気軽に「無念」なんて使えない……と我が身を反省(なぜか私は昔から「無念」が口癖で、「残念」のかわりによく使ってしまう)。
いっぽう白い布に血の赤のコントラストがただ美しくて、日本の国旗の赤は、太陽じゃなくて血の象徴なんじゃないか、と思ったり。

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お友達のはからいで、花道の真横という超良席で鑑賞。
役者の汗、息づかい、表情まではっきり見えて、役者が花道を通るたび、どきどき。

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劇場に向かう途中で見た、粋な着物姿の女性。思わず後ろ姿をぱちり。(歩くのがとんでもなく早かった……)

 

さて、明日は続きの第二部。尾上菊五郎に中村吉右衛門……楽しみです! 
ああ、「○○屋ッ!!」と叫んでみたい。

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