地元で愛される店、日本チーズと日本ワイン「Bar 湘南ファーム」

食・ワイン

藤沢駅から徒歩5分、日本ワイン好きならわざわざ訪れたいお店がある。日本チーズと日本ワインのお店「Bar湘南ファーム」は、純・日本ワインと日本のチーズに特化したお店だ。 
藤沢といえば、若かりし頃たむろしていた地元街。実家も近くいつでも行けると思うとなかなか機会がないまま、数年がたってしまった。


ようやく足を踏み入れたお店は、カウンター8席にテーブル4席とこじんまりした落ちつく空間。女性の一人客でも気軽に入れるのが嬉しい。ショーケースにずらりと並ぶ日本のチーズと他ではなかなか飲めない珍しい日本のワインに、思わず気分が高揚し、お一人で切り盛りされて忙しそうな店主の柴本さんにうるさく話しかけてしまう。


ドメーヌ・オヤマダ「BOW!」。ルミエールの顔だった小山田さんが立ち上げたドメーヌ・オヤマダ。市場ではなかなか見かけない。
ややオレンジ、典型的なオレンジワインを想像したら、甘みがあってギャップに驚く。その分、フロマージュとの相性がよい。


フロマージュも、好みに合わせて臨機応変に対応してくれる。 
温泉水でウォッシュしたボスケソさんのチーズ(写真右、オレンジのほう)にびっくり。美味。
クリアで、酸味もクセもそこまで強くなくまろやかで、すこぶる余韻が長い……。チーズに「余韻が長い」と思ったの、はじめてかも。


「あと1つ白ワインを頼むとしたらどれですか」ときいておすすめしてもらったのが、敷島醸造のシェンブルガー。ドイツ系品種だが、ドイツのシェンブルガーもあまり記憶にないくらい、マイナーな品種。 
これがよかった。マスカットや桃のような華やかな香り、ほどよい酸味とアフターのほろ苦さが味わいをひきしめて、香りよりは爽やかな印象。
もちろんフロマージュとはいうまでもない相性で、さすがのセレクトだった。

ワインやチーズの説明も、生産者と信頼関係を築いてきた柴本さんならでは。ふだんは日本のワインをそんなに飲んでいないであろうお客さんも「へー!」と興味津々。こういうところから日本ワインの裾野は広がっていくんだ、と横で聞いてて、納得したのでした。


この日は全身猫コーデ。猫の懐紙に猫の帯留め。

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