なにもしない贅沢 御宿 竹林亭 × 傳

食・ワイン

GW明けの金曜日。お疲れモードです。といってもGWも日常と変わらずの日々でしたが……。

いちばんGWらしい(?)思い出といえば、少し前、4月半ばに行った佐賀旅行。
夫婦で仲良くさせてもらっている本田直之さんオーガナイズの、武雄温泉にある老舗旅館・竹林亭で「傳」の料理がいただけるというぜいたくな企画でした。

温泉付きのすてきなお部屋(こんなおうちに住みたい)。温泉は好きだけど熱いお湯に10分以上入ってられない私は断然、ちょこちょこ出たり入ったりできる部屋風呂派。夜のひやりとするときに気まぐれに入るのが好き。

つつじの前でドンペリニョンをいただけるなんて、まさにコラボレーションならではの特権。そして傳の女将さんの笑顔(可愛すぎる)!

目玉は部屋食 by 傳。広い旅館内を運ぶ時間なども考慮しての火入れなどは流石……。

お酒もいただいたらすっかり眠くなってしまったのですが、頑張って出かけた22時、庭園内にある茶屋バーから見たライトアップされた池の光景が、まさに息を飲むほど美しく。ごろりと横になって火鉢に当たりながら眺めていると、平安時代にタイムスリップしたかのようでした。

翌日もお散歩。夕暮れ前の霧をまとったようなつつじと、陽光のなかのつつじの対比。


今は、外へ出て新たな刺激を受けるよりも、1箇所にとどまってひとつことに集中したいシーズン。何をするわけでもなくとも、神経がぴりぴりしているような感じ。

だからこそ「何かをしなければならない」「何かをえなければならない」義務感にかられた旅は疲れてしまいます。今回のような、美しい自然やおいしいもの、すばらしいおもてなしを純粋に楽しむ旅は、いわば何もしないことの贅沢を味わうようなもの。何もしない喜び、イタリア語で”dolce far niente”、私はこの言葉が大好きなのです。
享楽的で怠惰(猫のよう)だけど、それを認めてスイートな響きにしてしまうイタリア人って最強。

(どるちぇ、ふぁー、にえんて……?)

いい息抜きになりました。

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