鮨し人×Narisawa、やっぱり外食は楽しい!

食・ワイン

緊急事態宣言が解除された先週、久しぶりに外食へ。「お寿司を食べに行こう」と向かったのは、お寿司屋さんではなく……BARだった。青山にあるBees BARはナリサワが経営する姉妹店で、アジフライや唐揚げなど日本のソウルフードとオリジナルのカクテルが美味しい。

でもこの日は、お店の入り口に普段見かけない暖簾がかかっていた。富山の名店「鮨し人」のものだ。その卓越した技術と人柄で、世界中のフーディーを富山に惹きつける木村泉美さんが東京でお寿司を握るという。
鮨し人×Narisawa……また凄みのある組み合わせだが、先が見えない状況の中、数日前に決まったコラボらしい。

ネタやお米はもちろん水までも富山から持ってきたという木村さん。私は富山のお店には伺ったことがないのだが、お客さん一人一人に真正面から向き合うそのお人柄のファンになった。

人を惹きつける熱のあるトークと、みごとなプレゼンテーション。「死んだら休めるから」とずっと動き続けてるタイプの人。きっとショートスリーパーに違いない……。

みて、この背中。クレイジー。

お酒ももちろん富山産……ということでペアリングはすべて満寿泉。
昼間から、貴重なお酒を色々いただいた。


ドンペリ酵母で醸した「R」や、ウィスキーのシーバスリーガルの古樽で寝かせた「8888」など。デザートの最中と一緒に供された熱々の燗酒も美味だった。

特に印象に残った組み合わせは、ウィスキーの香りを纏った「8888」に、スモークした鰆。考え抜かれた完璧なマリアージュに、ただ白旗を上げるのみ。

 

日本酒の世界もすごい。ワインの勉強がひと段落したら(するのか?)、日本酒の勉強もしてみたい。

死ぬ前に食べたいものトップ3には必ずランクインするくらい好きなお寿司。それも2ヶ月以上も我慢した後の解禁。この日は特にワクワクが止まらなかった。一品一品に真剣に向かい合った。レストランのテイクアウトや自炊でおうちご飯&ワインも楽しいけど、そこにはない、人と人が反応しあうエンターテイメントの世界。

コロナ前は、外食に”慣れ”てしまって、そのありがたみが薄れていた気がする。

コロナが収束して生活が元どおりになったとしても、以前よりも外食の頻度を減らした方が、その一回一回を楽しめるようになるのではないか……。そんなこと言ったらレストランの人は困ってしまうだろうけど。

こうしてコロナ前/後を感じることが多くなっていくんだろう。

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