2本のAYALAで祝いごと

「おばあちゃんとおじいちゃんは、結婚して何年になるんだっけ?」
ひさしぶりに訪れた父の実家で私が投げかけた質問に、80歳になる祖母が返した言葉は「うーん、5,60年になるかのう」という曖昧なものだった。 
えっ、10年単位でまとめちゃったよ。ああ、長い人生をともにしてきた夫婦にとって、もはや年数など重要ではないのだな。と思うと祖父母が眩しかった。

なぜそんな質問をしたかといえば、初めての結婚記念日が近づいていたから。 

前夜に開けたシャンパーニュは、個人的にすごく好きで、勝手に我が家のハウスシャンパーニュときめているシャンパーニュ・メゾンAYALAの「No.8(ナンバー・エイト)」。

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2008年に収穫したぶどうを主に使い、8年後の今年2016年に発売することから「No.8」と命名された限定ロゼ。 
8は縁起のいい数字だから色んなシーンで活躍しそう。わたしも、はじめて見たとき「まさに8月8日の記念日にぴったり!」とひそかに購入していたのだった。 
当日は外食の予定だったので、前祝いで開けることに。

この1年に感謝をこめて……

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すももやフレッシュな木苺の香りに、シャープな酸が印象的。人によっては「すっぱーい!」というかも。
これは単体で飲むよりも、食事といっしょに楽しむと8倍美味しくなるタイプのシャンパーニュだね、とお取り寄せした「メツゲライクスダ」のハムをもぐもぐ。
そして、「うん、ぴったり」と頷き合い目で会話する瞬間。

記念日当日は、結婚式の会場にも使わせていただいた「TSUKI sur la mer」へ。 
ちょうど1年前、東京湾花火大会を見ながら入籍のお祝いをしたのもこちら。節目にはお伺いすることにしている思い出のレストランなのです。 

東京湾に面する絶好のロケーション。夕陽に染まる空を眺めながら、ゆったりと流れる時間。はあ、すでに幸せ……。
さて、お飲み物はどうしようかしらん、と思っていると、何もオーダーしていないのに、支配人の古賀さんが二つのグラスにピンク色の液体を注いでくれる。

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「最初からロゼなんて珍しいな」とちらりとボトルを窺いみると、AYALA……No.8??な、なんと昨夜わたしが用意していたシャンパーニュと同じ銘柄。 
実は彼は彼で、「お、これは8月8日にぴったりだ」と購入し、事前にレストランに届けてくれていたのだとか。昨夜わたしが「シャンパーニュで前祝いしよう!」と持ってきたボトルを見て内心かなり驚いてたみたい。

結婚式当日、「結婚式で出された食事でこんなに美味しかったのはじめて!」とゲストからも大絶賛だった篠原シェフの腕は、今夜も冴えわたり…美味を展開してくれました。

代官山「レザンファンギャテ」系列なのでテリーヌが楽しめるのはもちろん、同じレストランの一角に寿司「月下氷人」コーナーがあり、コースの最後にお寿司までつまめちゃうのが食いしん坊にはたまらない。シャリも小さめでいくらでも食べられそうだけど、きょうは3貫でがまん。

TSUKIでは時間帯によってピアノの生演奏もあり、とってもムーディー(デートにおすすめ)。 

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リクエストしたピアフの「愛の讃歌」がBGMで流れるなか、お店からお祝いのケーキとシャンパーニュ「Perle d’Ayala 2005」(AYALAのトップキュヴェ)のプレゼントまでいただいてしまった。 

感動したのは青い薔薇の飴細工をあしらったケーキ。ウェディングケーキも青い薔薇でデコレーションしていただいたのを覚えててくれて、それにちなんだスペシャルケーキを用意してくれたとのこと。青い薔薇の微妙な色合いをつくるのは、パティシエにとっても手のかかる作業に違いないのに、心づかいに感激。

ケーキとシャンパーニュと夜景と音楽、そしてそれを一緒に楽しめる人がいる。すべてが欠けることなく完璧すぎて、こわいくらい。

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1年後の今日も、これからも、この場所でお祝いできますように。