もう1年近く前になりますが、(彼の)誕生日のお祝いの思い出。スピード婚だったので、実は誕生日を一緒にお祝いするのはこの年がはじめてのことでした。それは気合いが入ります。
どこか美味しいレストランで食事を!と思っても、彼は東京の名だたるお店はだいたい行っているだろうし、店選びもひと苦労……。
行きつけのお店でお祝いするのもいいけれど、それじゃいつもと一緒だし。どうしよう。1ヶ月ほど前から悩んでいました。
「誕生日どこか行きたいお店ある??」とさりげなくリサーチすると、「外食はいつもしてるし、おうちでまったりお祝いがいいな」という。うーん、それが一番こまっちゃうのよねん。
悩んだ末、前夜はなじみの寿司屋で食事したあと、シャンパンバーでカウントダウン。そして当日はリクエストどおり手料理でお祝いすることにしました。
訪れたのは、西麻布の鮨市郎さん。デートしはじめの、まだ話すのも緊張していた頃に連れて行ってもらった思い入れのあるお店。
それからしばらくご無沙汰していたので、入籍の報告もかねてこちらに。女性のお寿司は食べやすいようにふたつに切ってくれたりと、さり気ない心づかいが素晴らしい。まずはお店のシャンパーニュで乾杯!
持込ませていただいたのは、Maison Champy Corton Charlemagne 2009。コルトン・シャルルマーニュ。ベートーヴェンの「皇帝」がきこえてきそう……
若いうちは厳格な印象のコルシャルですが、2009年は早いうちから柔らかく、今でも十分楽しめました。穴子(塩)やさばとも相性よし。やはりお寿司とシャンパーニュは合う。
そして「カウントダウンしよう」と向かったのは、以前働いていたシャンパーニュバーchampagne bar tiQuoi。
ふふふ。ここでもサプライズの嵐です。0時ちょうどに、ケーキを出してくれるよう店主とは打ち合わせ済み&彼の親友もサプライズ登場!
アンリオのアンシャンテルール98と桃尻ケーキでHappy Birthday!たくさん飲んでお祝いして、翌日は午前中から買い出しと仕込みです。
ふたりとも青がすきなので、青い風船を地道にたくさんふくらませました。
乾杯も青いラベルのシャパーニュ、Andre Clouet 2000。1/3ほど残し、残りはデザート用に。
数少ないレパートリーのうち、オシャレに見えるパーティーメニューをかきあつめて、それらしく豪華に。
桃と水茄子のカプレーゼ、テリーヌ(市販品だけど、「Eat Me!」の旗がかわいい)、ジャガ芋とキノコの薫製、アボガドと鮪のタルタル。
そしてサプライズは、彼ママに聞いた秘伝レシピで作った料理。クレソンサラダに、ミートローフ。前にお会いした時にさり気なくレシピもゲットしておいたのです。
「なんでこのメニュー知ってるの?」とサプライズ大成功!
真打ちは彼のバースデー・ヴィンテージのシャトー・デュクリュ・ボーカイユ79年。
1979年はワインにとっては厳しい年で、味は期待していなかったのですが、さすが2級格付シャトー、意外といけました。とにかく79年を誕生日に飲むということに意味があるしね。
バゲットはヴィロン、ケーキはパリセヴェイユ。どちらも彼のこよなく愛するお店。
ふくよかな味わいのシャンパーニュとショートケーキって、相性抜群。小さめのホールケーキをふたりでぺろり。
いままでお祝いするよりされるほうが好きだったけど(自己中でごめんあそばせ)、
相手の喜ぶ顔を想像しながら準備する楽しさに今更ながらきづいたのでした。
さて、今年の彼の誕生日まであと1ヶ月ちょっと……今年はどうしようかしらん。今からそわそわ。
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