パスポート忘れ事件により夫より1日遅れでバンコクに到着し最初に伺ったレストランは、タイ料理でも中華でもなく、ドイツ料理でした(笑)
ベルリン出身の双子シェフによる「Sühring(ズーリング)」はいまバンコクのガストロノミーでも評価が高いドイツ料理店。
2017年の「アジアのベストレストラン50」がバンコクで発表された先月には、それに合わせて東京のフレンチ「フロリレージュ」とのコラボが開催されたことでも記憶に新しいお店です。
ちなみに結果は、「ズーリング」は13位にランクイン、「フロリレージュ」は昨年はランク外(そのかわり「One to Watch Award(注目のレストラン賞)」受賞)→14位と躍進。
ちょうど授賞式のストリーム配信をオンタイムで見ていたのですが、そのときの興奮と熱気はとにかくすごかったです!
店内に入り、ミニマルという言葉が浮かびました。無駄なものがなくシンプルな美が際立つ空間。鮮やかな原色が街に溢れるバンコクで、こんなに繊細な色のお皿と対面出来るとは……
この色、日本の伝統色でちょうど”秘色”にあたる、個人的に大好きな色(実はこのHPにも盛り込んでます、わかるかな?)。
BGMには、エリック・サティが似合いそう。
タイは酒税が高いので輸入ワインもタイで飲むと高いのですが、やっぱりワインが飲みたい……とワインリストを見ると、ドイツとオーストリアが豊富。とくに自然派ワインへのこだわりがうかがえます。というのも、
「Organic wine」→O
「Biodynamic wine」→B
「Natural wine」→N
ワイン名の頭にB/O/Nでマークがついているんです。こんなの初めて見ました。
ジャンルに「オレンジワイン」が入っているのも、トレンドを押さえている感じ。
グラスシャンパーニュはシャルトーニュ・タイエ。ビオのシャンパンですが、東京も含めて最近よくグラスシャンパーニュに使われてるのを見ます。
オーストリアワインのグリューナー・フェルトリナーかリースリングで1本通すか迷ったすえ、楽チンなペアリングコース(2500B)を選択。
ドイツのアウスレーゼ(甘口)などふだん食事時にあまり飲まないワインも入っていて、楽しいのでペアリングはおすすめ。
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今までドイツ料理といえば、ソーセージとビール……まで単純とはいかなくとも、あまりガストロノミックなイメージはなかったのですが、この訪問で一気に変りました。とにかくモダン!
でも、サービスがタイ!サービス中なのに話に夢中なスタッフ。
そして……
ああこのゆるさ。やっぱりタイって落ち着きます(笑)
(2016.10.10訪問)
※鮮度が大事なグルメ記事は半年以内に書こうと決めているのですが、10月に行ったバンコクの記事をアップし忘れていたので急いでアップしてみました。
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